傘
雨に打たれることが
嫌いな人間には
雨の日に傘を
差している人間には
雨に打たれている人間の
傘を持っていない人間の気持ちは
分からない
声をかけてくれなくてもいいよ
傘はわざと置いてきた
泣いてるのかも
いや、きっと雨で濡れてしまったんだ
雨が
傘を持ってる君と
傘を持ってない自分との間に壁を作って
違う世界に居るみたい
君が持っている傘は視界を遮って
僕の存在を消すはずだった
なのに君は僕に気ずいて
持っていた君の傘を
僕にくれた
そんな傘なんていらないのに
でも掴んでしまった
欲しかったわけじゃない
寂しかったわけじゃない
ただ
赤くなった目を
見られたくなかっただけ
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雨にまつわる詩って
雨の降っているときにしか書けないんです、俺。