負けた
ひざまずいた足が
暑くて汗ばんでる
手を突いた床に
落ちて
しみを作っていくのは
俺の汗かな
涙かな
俺だよね
あいつの親友は俺だから
俺が慰めてあげなきゃ
いけないよね
俺なんかより
ずっと
ずっと苦しいはずのあいつを
俺が慰めてあげなきゃって
そう、
思うのに
あいつにかけてあげる言葉が
みつからない
もしもが
もしもって感情が
お前のせいで
お前のせいだって感情が
俺を飲み込んでるよ
ごめんな
ごめんな
お前は自分を責めて
声を殺して泣いてるのに
俺は動けない
ごめんな
ごめんな
目が焼けそうだよ
喉が破れそうだよ
負けたことよりも
お前の事を
許せない自分が
お前のせいじゃないと
言えない自分が
酷く
酷く
苦しくて…
俺の肩に置かれた誰かの手が
震えてる
涙で息が
できなくなった…
生まれて初めて
俺は俺であることが
悲しいと思った