幼馴染除霊大作戦! 5


「だぁ!!もうさすがの俺の
 長い堪忍袋の緒も限界だ!」

―わ、分かったから落ち着いて!
 ドメスティックバイオレンス反対! 

「分かったなら、さっさと体戻れ!!」

―・・・どこの緒が長いんだ

「あぁ!?」

―わかったよ・・・

「さっさとしろ(イライラ)」

―ねぇ

「なんだ」

―体戻ったら海連れてって

「わかったよ」

―あと・・・

「なんだよ」

―いろいろありがと

「・・・どういたしまして」

―お前が友達でよかった

「・・・あぁ」

―俺おまえ好きだ

「・・・そうか」

―うん

「俺も嫌いじゃないよ」

―うん、知ってる

「そうか」

―・・・

「なんか・・・」

―何?

「すっげー気色悪い会話してねーか?」

―してるねー

「・・・(どんより)
 とにかく・・・チャント体戻れよ」

―ラジャー!
 んじゃ、また後で!!


・・・


どんよりとしていた空気が
ふと、軽くなった気がする


俺の部屋にはもう
俺以外は
誰も居なかった
誰の気配も
しなかった
  
  
   
「なんか・・・あっけねーな」
 
  
 
 
四時間後↓


「あの野郎・・・ちゃんと体に戻ったのか?」


ブーブーブー

ピッ


「もしもし?」

―あぁオレオレ

「はぁ?誰だ」

―オレだよオレ

「だから、誰だっつーの」

―だからオレだってば!

「俺にオレなんて知り合いはいない」


ブチッ
プーップーップーッ


ブーブーブー
ピッ


「もしもし?」

―ふざけんな!お前わざとだろ!

「あぁ?わざとだけど」

―お前何面白いコトしてんだよ!
 ボケは俺だから!お前はボケなくていいから!

「はいはい、うるせーな。で?」

―体チャント戻ったぜ!

「そうか、んで?どうだ」

―なんか抱きしめられたり泣かれたり大変だった

「ふーん」

―で、なんか楽しい気がする

「そうか、おめでとう」

―お見舞い来いよ!

「塩持って行ってやるよ」

―おい!俺のトラウマをよみがえらせる気か!?

「仕返しだ」

―うわー、ひでー!!病人だぞ!?

「知ってる」

―あのなぁ知ってるか?世間じゃお前みたいな奴を
 性格の悪い奴っていうんだ!

「あぁそう」

―てめぇ、開き直ったな!?

「はいはい。んじゃ明日行くから、もう黙れ」

―あぁメロンな!メロン!メロンが食いてー

「・・・(イラッ)」

―んじゃーヨロシクー!!


ブチッ
プーップーップーッ
 

「・・・(このイライラをどこへ?)」 
 
 


はぁぁぁー・・・
まぁ、いいか
アイツは体に戻ったし
俺は解放されたし
まさにハッピーエンドだ

チョットだけ、寂しいと感じてんのは
まぁアレだ・・・気のせいだ 
 
 


ラストへつづく
 
 
 
 
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

いよいよエンディング!
おぉ、なんか寂しい(笑