幼馴染除霊大作戦! 4


アイツが事故った日から二日後の朝
俺の目覚めは最悪だった
理由はコレ↓


―おーい、起きてー

「うーん・・・」

―ねぇ、聞こえないのー?

「むにゃむにゃ」

―うわぁ・・・超キモイ!
 お前そんなキャラじゃねーだろ

「・・・?」

―お?起きたー?

「・・・ぐー」

―ふざけんな!どんだけ眠いんだよ!

「・・・は?」

―あ!起きたぁ

「!!!!!!!?」

―おっといい反応!

「て、てめー死んだんじゃねーのかよ!?」

―勝手に殺すなよ!

「つーか何でお前がココに・・・」

―うーん、わかんない

「・・・お前なんで浮いてんの?」

―なんでだろう

「・・・」

―??

「・・・」

―おーい

「・・・」

―おーいってば

「・・・ぐー」

―寝るなー!!

「・・・夢か、変な夢だった。うん、絶対変な夢」

―夢じゃないから!!


30分経過


―ってなわけで、
 ドンッて来てガンッてなってヒューってなって
 気付いたらココに・・・

「わかんねーから」

―だーかーら! トラックがぶつかって来てすっげー痛くて、
 気失って目が覚めたらココにいたみたいな

「・・・何で?」

―何が?

「いや、何でココ?」

―何でだろうねぇ

「てか、お前ユウレイなわけ?」

―かなぁ

「昨日お前の体に会ったけど、
 死にかけてたけど生きてたぜ?」

―まじで?ねぇ連れてって、病院!

「はぁ?何で」

―俺の体見たい!

「めんどくせー。自分で行けよ、浮くだろ体」

―いやぁ行こうとしたけどさ、
 なんでかお前のそばを離れらんねー

「ふざけんな!!」

―いやぁ・・・ソレがホントなんですよねー

「う、嘘だろ!!!!????」

―嘘だったらいいんだけど

「マジかよ!?」


二時間後・病院内↓


「ほら、お前まだ生きてるぜ」

―ホントだー、てか俺がいるー!おもしれー!

「あのなぁ!早く体戻れ!」

―うーん・・・

「どうした」

―なんかねぇ、戻らない

「はぁ!?冗談言うな」

―うんと、マジで

「!!!!????」


それからずっとコイツは
俺の側を離れなくなった
理由は分からない
今思えば、きっとあの時のアレは
嘘だったのかもしれない
生きたいと思えない人間が
体に戻るわけないもんな
体だって嫌だろうよ

だけど今はどうだろう・・・


アレから六日後・現在↓


「・・・(ぼー)」

―おーい

「あぁ?何だ?」

―何だじゃねーよ、何ぼーっとしてんだよ

「あぁ、わりー(変なもん思い出したなぁ・・・)」

―それより海ー!海行きたい!

「何だよ突然うるせーな」

―ユウレイ最後の思い出に海行きたい!

「海行ったらやばいんじゃねーの」

―なんで?

「だって塩水だろ?成仏しちゃうんじゃねーの」

―あぁ?そういえば・・・

「だろ?だから大人しく体に・・・」

―でも!よく海辺にユウレイでるし
 大丈夫だぜ、きっと!

「・・・(どっと疲れが)」

―おーい、何じいさんみたいな顔してんの?

「うるせーな誰がじじぃだ」

―お前性格変わったなぁ

「お前はいつも突然だよな」

―お前は昔、もっと純粋無垢だった!

「死ね」

―死ねなんて言葉使う子じゃなかったぞ!

「うぜぇ、一分でいいから黙れ」

―あの頃に戻ってよ!
 カブトムシを捕まえに行ったときに
 「カブトムシって夜行性?って聞いたら
 「昆虫だよ?」
 って爽やかに答えてたあの頃に戻ってよー!!

「あぁもう黙れ!!つーか黙らす!」

―おいおい、まさか
 またお決まりのパターンですか?

「よく分かってるじゃねーか」

―いい加減その展開には皆飽きちゃうぞ(ウインク)

「可愛くねーから」

―ちょ、まって!
 塩取りに行くのってめんどくさくない?
 めんどくさいよね!?

「大丈夫だ。つーかもう標準装備なんだよッ!!」

―止めてー!体に戻るって言っただろ!?
 成仏しちゃうから!

「じゃぁさっさと体に戻れ!」

―だってせっかくだし・・・
 もう少しユウレイを楽しみたいじゃん?

「もういい。我慢の限界だ・・・」

―ま、まって!昇っちゃうから、
 向こう側の景色見えちゃうから!

「安心しろ。ひとおもいに逝かせてやるぜ!!!(塩をにぎる)」

―きゃぁ!おかーさぁーん!
  

 
 
つづく
 


いよいよエンディングに近づいてきました
もう、最後まで読んであげちゃう!
という方がいらっしゃったらパート5をヨロシク!


―エンディングなんてだめー!寂しいから!
 終わらせない!絶対終わらせない!

「ふざけんな!強制終了だー!!」

―ダメダメ!そんなのダメッ!
 俺の人生をかけても終わらせないからなー!!

 
 
 
 
つづく
 
 


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すっげーテンション高いなぁ(笑
あの時の俺は、何かに取り付かれたように
10分くらいでこの話を書いてしまいました。