幼馴染除霊大作戦! 1
俺の肩が重い理由は
コレ↓
―なぁなぁなぁー
「何だ、うるせー」
―お前に足りないものって何?
「はぁ?何言ってんだ急に」
―顔も、頭も、運動神経も足の長さも完璧ってどうよ
「まぁしかたねーだろ、完璧なんだから」
―何それ、なんか腹立つ!
くっそー・・・俺も美形に生まれていれば!
「じゃねーだろ」
―あぁ?なんだよ
「お前の場合、性格に問題アリだろうが」
―ひ、ひでー!つーか正直すぎるだろ!
「事実だろ?」
―ひ、ひでぇ!
「泣くな、うぜー」
―分かったぜ!お前に足りないもの!
「はぁ?俺に足りないものなんてねーよ」
―うわぁ言っちゃったよこの人
「事実だろ」
―いいや、あるね一つだけ
「一応聞いてやるよ、何だ」
―俺への愛!
「死ね」
―傷つきましたよ、俺!今、超傷ついた!
「うるせぇ」
―そんなコト言ったら俺成仏しちゃうよ?
「知らん」
―それでも幼馴染かー!
「うるせーな!お前が居ると
空気が淀むからさっさと成仏しろ」
―そしたら二度と俺に会えなくなるんだぞ!
「助かる」
―なんだよ!たった一人の友人に向かって!
「あのなぁ・・・」
―俺にはお前しか居ないのに・・・
「寒いこというんじゃねぇ」
―寂しくないのかよ!?
「はぁ?んな事言ってねーだろ」
―じゃ、やっぱり俺の事好きなんだ!
「死ね」
―素直じゃないなぁー
「ぶっ殺すぞ!」
―やーい、やってみろー!
「やろう・・・ッ」
スカ
―できないでしょ、ってあたりまえだけどー
殴る体無いからね(ニヤリ)
「・・・」
―照れちゃってー、正直になっちゃえヨー(ニヤニヤ)
「・・・」
―おーい・・・
「・・・」
―おーい!
「・・・」
―ちょ、置いてくなー!
「・・・」
―おい、無視すんなって!
「・・・」
―ちょっと、ホンキで無視しないで!謝るから!
「・・・」
―すんません、ホントすんません!
もう調子に乗らないから!
「・・・」
―お願い無視しないでー!!(号泣)
「だぁ!!うるっせーくそ野郎!」
―くそって何だ、くそって!
「てめーのせいで一般人が
変な目で俺を見てるだろうが!!」
はぁ・・・うざい
世間ではコイツをユウレイと呼ぶ
俺に取り憑いた元幼馴染のユウレイに
俺の低い沸点も、もう限界
これからこのやり取りが
二十四時間無期限で続くと思うと
さすがの俺も剥げそうだ
―っと、いうことで
俺とコイツのストーリに興味があるヒトは
パート2でまた会いましょう!
「って、何勝手にナレーションしてんだよ!」
―え?だってまだまだ続くから
「続くのかよ!!」
―本番はこれからだから
「・・・ふざけんじゃねぇ!
ココで終わらせてやる!!(手に塩)」
―きゃー、塩かけないでー!
つづく
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会話だけのNovelもたまには。
俺、わりと会話だけの文の方が
書いてて楽しいです(笑
会話はほとんどノンフィクションです(笑