水風船


ぷつっと指すと

ぱんって割れて

涙が溢れる


あんたの死を見届けた後

俺の中にある水風船は

チョット厄介だ


何気ない思い出に触れるたび

不意打ちで割れる

水風船


まだまだ

あんたの死を実感できなくて

いつ割れるか分からない水風船に

怯えている俺だけど


たしかにあんたの死を

寂しいと感じているよ

 
 

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寂しいよー(ほろり